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2023/03/14

季節の変わり目

だんだん暖かくなり、朝の寒さも2月にくらべて本当に楽になりましたね。
寒くなったり、暖かくなったりすると自律神経が体を調整しようとして
疲れてしまい、体調を崩す方が増える時期でもあります。

気を付けていただきたいことは
① 水分摂取
② しっかり睡眠をとる
③ 手足を温める
です。
まず①水分摂取ですが毎年春になると『足が攣る』人が必ず増えます。
特に明け方に痙攣をおこす方が多いです。明け方の痙攣の原因は脱水の可能性があります。
寝ているときに汗や皮膚からの蒸発で体内の水分が少なくなると血液がドロドロになり血行が悪くなり、筋痙攣が起こります。
夏に比べると冬は水分摂取が少なく飲む習慣が少なくなっていますので暖かくなるとどうしても体内の水分が足りなくなりがちです。喉が渇いていなくても積極的に水分を取っていただきたいと思っています。

②睡眠しっかりとるということは季節に関係なく大切なことですが
特に季節の変わり目は自律神経が疲れやすくなっていますので自覚しているよりもっと体は疲れているはずです。夜更かしは楽しいですが自分の健康のために7~8時間の睡眠をおすすめします。眠れなくても横になっていただくだけでも重力が関節にかからないため体(脳)を休めることが出来ます。

③ は東洋医学では肘から手先、膝から足先までに重要なツボがいっぱいあるため、
手足を温めると健康に良いということです。それに四肢をマッサージすると(循環を良くすると)副交感神経が優位になると言われています。春は環境が変わる時期でもありますので
精神的ストレスがかかりやすい時期でもありますので手足を温めてリラックスすることも大切だと思います。

春は桜も咲いて本当に良い季節だと思います(花粉症の方は大変だと思いますが)
皆様健康に気を付けて良い日を過ごしてください。

自律神経の症状、不眠、姿勢(猫背)のお悩みの方、
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。

季節の変わり目
季節の変わり目

2023/03/04

膝のお皿の下の痛み2

前回、階段を下りる時に右膝下(お皿の真下あたり)が痛みのある患者様の
お話をさせていただきました。

幸い、全身のバランス調整と大腿四頭筋周囲の施術で痛みは
ほとんどなくなりましたが
生活動作で痛めてしまうケースは体の使い方を注意しないと
再発してしまうことが多くあります。

段差や階段を上り下りする時は必ず腿の筋肉(大腿四頭筋)を使います。
地球に住んでいれば(重量がある)必ず使う筋肉です。
重力に反する筋肉のことを抗重力筋といいます。

人間の下半身の抗重力筋は大腿四頭筋以外に大殿筋(お尻の筋肉)、
下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)があります。

そして大殿筋と下腿三頭筋との間にハムストリング(大腿の裏の筋肉)があり
筋肉的に、大殿筋、下腿三頭筋を連携をとっています。

特に段差、階段時は大腿四頭筋だけではなく背部(大殿筋、ハムストリング)の筋も
使えるようになると昇降がパワフルに出来るだけではなく疲労も少なくなります。

筋トレでいえばデッドリフトという動作に似ています。

段差、階段を昇降する時や坂道の上り下りは大腿四頭筋ではなく腿の裏や
特に坐骨あたりの筋肉を意識して
昇降してもらえると生活動作がもっと楽になるはずです。

大腿四頭筋の負担が少なくなれば痛めることも少なくなると思います。

最初、コツがいりますが慣れるといつでもお尻の筋肉が作動するようになりますので
ヒップアップ効果にもつながります。
是非、生活の中でお試しください。

痛み、自律神経の不調、不眠、姿勢のお悩みのある方は
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。

膝のお皿の下の痛み2
膝のお皿の下の痛み2

2023/02/21

膝のお皿の下の痛み

60代 女性
階段を下りる時に右膝下(お皿の真下あたり)が痛い。
何もしない時は痛くない。

圧痛部位:脛骨粗面(膝のお皿の真下、すねの骨の出っ張り)

階段を下る時は膝を支えるために大腿四頭筋(ももの筋肉)を使います。
大腿四頭筋は腸骨や大腿骨から膝蓋骨に付着してそのまま靭帯をとおして下行して脛の骨(脛骨粗面)に付着します。
体重の増加や大腿四頭筋の弱化、反復動作により、大腿四頭筋の付着部(脛骨粗面)を
痛めることがあります。
バスケット選手のジャンパー膝が有名です。この場合はジャンプの反復動作が原因です。

大腿四頭筋の伸長性や膝周囲組織の滑走性を向上させる施術をしたところ脛骨粗面の圧痛は減少しました。
ですが痛める原因は体重の増加、筋力の低下、反復動作によるものなので
また痛めしまう可能性があります。
幸い次回来院時にお聞きすると痛みは無くなっていたので良かったです。
患者様には考えられる原因と生活で気を付けていただくことを説明させていただきました。

次回ブログでは今回の続きで階段動作や立ち上がり、座り込み動作の筋肉の運動連鎖についてお話したいと思っています。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

自律神経、不眠、痛み、姿勢(猫背など)のお悩みの方、
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。

膝のお皿の下の痛み
膝のお皿の下の痛み

2023/02/13

活法(かっぽう)について

今年に入り活法のセミナーに参加しています。
活法の反対語は殺法です。
戦国時代に戦場で傷をおって戦えなくなった場合、死ぬか逃げるかの選択になります。もし傷を負っていても体が動くようになれば逃げることが出来ます。活法は戦うことが出来なくなった戦士を逃がすため、もしくは気絶した味方の意識をいち早く取り戻すために開発された技法です。文字通り「活かす」わけです。

痛みがあったとしても動くようになれば回復が早まり、痛みも少なくなります。
「不動則痛」・・・動かない、すなわち痛む
「動則不痛」・・・動けば痛まない

私が活法に関心を持っているのは体の連動性についてです。
肩(腕)と臀部(足)すなわち腕と足は一見、離れているので関係ないように思いますが
肩の動きが良くなると臀部の筋肉が緩みます。臀部の筋肉は股関節を動かしますので足の動きに関係してきます。

現在、運動学が発達してきてスポーツ選手のトレーニングに影響を与え、素晴らしい成績を残す選手が増えてきています。
バイオメカニクスによって体の色々な連動性が明らかになってきています。
大昔の人はそれを知っていたんですね。驚きです。

活法の技法は独特です。
マッサージやROM訓練など各筋筋膜、各関節に施術を行うことが多いですが
活法は色々な関節を同時に施術することがあります。
それによって本来のあるべき動きを呼び戻すというか再教育させていくという感じです。
効果もしっかりあり、なおかつ痛みを伴わない施術で患者様に負担がかかりません。

もっと深く学びたいと思っています。

姿勢(猫背)、不眠、自律神経の不調でお悩みの方、
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。

活法(かっぽう)について
活法(かっぽう)について

2023/02/06

そけい部の痛み

70代 男性
1か月前から立位になる時に股関節を伸ばすと
右そけい部に痛みが出て姿勢を伸ばすことが出来ない。
歩き辛い。
脱腸(そけいヘルニア)だったので手術したことがある。
半年前に尻餅をついた事がある。それから背中は痛いが徐々に良くなっている。

圧痛部位:上前腸骨棘+、そけい靭帯+、第12胸椎から第2腰椎棘突起右側+
     
上前腸骨棘は縫工筋の起始部なので筋肉の痛みかと思いましたが縫工筋の圧痛はありませんでした。
そけいヘルニアの手術以降調子良く傷が痛むことはないそうです。
安静時は痛みがなく、盲腸圧痛点も陰性なので盲腸でもないと思いました。
ただその他の内科疾患かもしれませんのでその旨もお伝えしました。

私が出来ることはまず背部の痛みの緩和を目的に施術しました。
特に第1腰椎の違和感の訴えが強かったのでその部位を中心に施術を行うと
そけい部の痛みも少し楽になったとのこと。

第1腰椎の障害でそけい部周囲に痛みを感じることがあります。
よくある話だと下部腰椎が原因で坐骨神経痛の症状が、すねやふくらはぎにしびれや痛みが出ることがあります。

施術ではデルマトーム(皮膚分節)※を考慮して施術にあたること多くありますが
今回は腰部が原因でそけい部の痛みを感じていたかもしれません。
※デルマトームとは脊髄神経が支配する皮膚感覚(触覚、痛覚、温度覚など)の領域のことです。写真参考に。写真は病態生理できった内科学 神経疾患より

念のため患者様には内科受診もおすすめしました。
後日内科は問題ないと教えていただきました。

各種痛み、姿勢(猫背)、不眠、自律神経の不調でお悩みの方
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。

そけい部の痛み
そけい部の痛み