2022/10/08
寒くなると・・・
先週からぐっと一日の平均気温が下がり、特に朝晩は涼しいというより寒く感じられる人はいるのではないでしょうか。
毎年ですが10月になると体調を崩す人が多くいます。
疲れやすくなったり、頭痛や肩こりがひどくなったり、下痢や便秘、気分の低下など。
メディアでもよく放送されますがたぶん急激な気温の変化で体が対応出来ずに
体調を崩してしまうのが原因ではないでしょうか。
私たちの身体はオートマチックに色々なことを調整してくれます。
寒くなれば体表の熱を逃がさないように皮膚近くの毛細血管が収縮します。
それでも寒いときは「ブルブルッ」筋肉を震わせて産熱します。
この反応は自律神経の交感神経が盛んになっている状態です。
交感神経は活発に体を働かせるために言わば『アクセル』のような働きです。
いったん内臓の働きを休憩して、活動的に体を動くようにします。
内臓の血流を悪くしてその分、筋肉の血流を良くするのです。
一旦元気になったように感じますがその状態(アクセル)が続くと
やがて疲労してしまうし、内臓の血流が悪いため、下痢や便秘の症状が出やすくなったりします。
寒い日が続くと甲状腺ホルモンや副腎髄質ホルモン(アドレナリン)などがよく分泌されるようになり次第に“寒さに慣れてきます”
それまでは自律神経が一生懸命寒さに対応しようとしてくれます。
そのためには自律神経がしっかり働くように
しっかり睡眠、バランスの良い食事、適度な運動が一番です。
といっても忙しい現代人にはなかなか難しいですよね。
そこで自律神経の副交感神経を優位にする施術には当院を!
(宣伝になっちゃいました)
自律神経の不調、不眠、姿勢のゆがみ、猫背でお悩みの方、
名古屋市千種区にある POBcare治療院にご相談ください。
2022/09/29
すねの外側の痛み
「すねの外側が痛い」
という症状の患者様のお話です。
1カ月ほど前から痛みが酷くなり、整形外科に受診され、
リリカとロキソニンを処方されました。
なかなか痛みが治まらないので先生に相談した結果、
タリージェとサインバルタを処方されました。
少し痛みが楽になりましたが夜間に痛みが辛く眠れなくなるそうです。
タリージェはリリカと同じ神経痛によく処方されるお薬です。
作用機序はリリカとほぼ同じですが解離半減期がリリカより長い為、
リリカより効果があるようです。
サインバルタはロキソニンとは全く異なる作用機序で
SNRIと言って精神安定剤としても処方されることがあります。
専門用語で恐縮ですが痛みに対しては下降性疼痛抑制系に作用して痛みの感覚を楽に
してくれます。
ロキソニンは皆さんご存じと思いますがNSAIDsといって
炎症を起こしにくくするお薬です。
(お薬のことについてはまたいつかお話しします)
ちょっとすねのお話とそれてしまいましたが
だいぶ症状としては辛いようです。
触診してみると少し熱感があります。
筋肉で言うと腓骨筋(長腓骨筋、短腓骨筋)です。
よく運動される方が多く痛めやすいところです。
腓骨筋はすねの外側にある筋肉で足の小指や外側を回って足底にくっつく筋肉です。
したがって足首が内反、いわゆる“靴のかかとが外減り”している方は
すねの外側の筋肉が引き延ばされて痛めやすいところでもあります。
筋肉の痛みではありませんがお相撲さんが片足でこらえた時に
短腓骨筋の付着部位である第5中足骨(小指の骨)
の剥離骨折してしまったということを聞いたことがあります。
この場合、筋肉が強すぎて骨を引っ張った瞬間に骨がはがれてしまったということです。
お話を聞いていると年齢は80代。歩くことも少なく
特に1カ月前のお盆から家でごろごろYouTubeを見ている生活を
送っていたそうです。
どうも無理をして運動したわけではないようです。
ほかを触診してみると、ももの外側(腸脛靭帯)、お尻の外側(中殿筋)に圧痛、
特に小殿筋の圧痛が強く、少し押すだけでのけ反って痛みをこらえていました。
腸脛靭帯の原因でしたら脛の上外側の骨の出っ張りに圧痛が
あるはずですがないようです。(腸脛靭帯についてはまた後日お話しします)
先ほどの小殿筋ですがたまにその筋肉の痛みが引き金となって
ももの外側(腸脛靭帯)やすねの外側(長短腓骨筋)に痛みを感じることが
あります。(関連痛といいます)
今回はまず全身調整をしてから小殿筋の施術をしました。
すねの外側を施術したわけではありませんがどうやら
楽になったようです。さっきより歩きやすそう。
ただ熱感があるので炎症が起きている証拠ですからすぐには痛みがなくならないと
お話ししました。
殿筋の支配神経は下部腰椎ですからそちらもしっかり施術しました。
そして内反している足関節も忘れず施術しました。
明日中区栄の内科に受診だそう。タクシーで行く予定でしたがバス、地下鉄で行ってみる
とおっしゃっていました。
心配ですけど気を付けて行ってきてほしいです。
あまり無理しないでくださいね。
神経痛、自律神経の不調、不眠などでお悩みの方
名古屋市千種区のPOBcare治療院にご相談ください。
2022/09/23
年代による調整にかかる時間
患者様ごとに施術録(カルテ)を付けていまして
施術するごとに、どこに、どの方向に調整したか、
どの手技を使ったか、患者様の状態、患者様の経過、
患者様から聞いた内容などを記入しています。
ほとんどの患者様はマッサージだけの要望がない限り、
全身の調整(全身の神経バランスを整える)を行います。
身体の神経系のエラー部位(しっかり働いていない部位)を調整していきますが、
エラー部位はその日の体調によって毎回部位が変わります。
全身の神経系がしっかり働くことで現在の症状も治りやすくなりますし、
筋がしっかり働くようになれば、痛めにくくもなります。
先ほどのカルテの話に戻りますが、
10代、20代の患者様は50代、60代の患者様に比べて
毎回の調整部位(エラー部位)が変化しやすいことに気が付きます。
10代、20代の患者様は前回と同じ部位を調整することが少なく、
50代、60代の患者様は毎回、同じ部位を調整しなくてはいけない事が多くあります。
それは長年の悪い癖が付いてしまっているからだと私は思っています。
10代、20代の患者様は悪い癖がまだ定着しにくい状態で、
しっかり施術すれば、すぐに癖も症状も取れやすいので
治療院に通っていただくことより、生活の中で悪い癖がつきにくいような
姿勢や体の動かし方のお話をさせていただいています。
治療院に時間やお金を使うより、おいしいもの食べたり、楽しいことに使って
いただきたいと思っているからです。
その他の年代の患者様にも生活の中での姿勢やトレーニングのお話をしますので
是非ご相談ください。
そして悪い癖をなるべく早く取って、
しっかり眠れる、疲れにくい、痛めにくい身体を手に入れていただき、
快適な生活を送っていただけるよう
これからもしっかり調整させていただきます。
背中の痛み、猫背、自律神経の不調、不眠でお悩みの方、
名古屋市千種区にある POBcare治療院にご相談ください。
2022/09/15
背骨と自律神経の関係
脳、脊髄から連絡を受けて背骨から色々な神経が出ていることを
ご存じでしょうか。
神経は機能的に分類すると運動神経、感覚神経、自律神経があります。
神経は脳と連絡して各々の働きによって各々の高さの背骨から出て各組織に
届きます。
運動神経は体を動かす命令をする神経、感覚神経は触圧覚、温度覚、痛覚、
深部感覚(関節が曲がっているかどうかを察知する)などの感覚を司る神経。自律神経は内臓や血管、内分泌に作用して自動的に健康を保つ神経です。
私が特に大事にしているのは自律神経の働きです。
本来、背骨は一つ一つ関節を成していて触れると少し動きがあります。
ですが患者様のほとんどが背骨のどこかが硬く動きの悪いところがあります。
その背骨を動かそうとすると痛みを訴える患者様がほとんどです。
それは、その背骨の関節の周りの筋肉が異常な緊張をしているという事です。
そして、その筋緊張している(その動きが悪くなっている)背骨の分節の交感神経(自律神経)が亢進しているところだと研究で報告されています。
内蔵に働きかけるのは副交感神経ですので交感神経が優位になると内蔵への影響も
あるかもしれません。
そして不思議なことにその背骨は触れると痛いですが普段の生活では痛みを感じる方はほとんどいません。
研究の報告では交感神経の亢進が改善するとその分節の背骨の筋肉の緊張が改善すると言われています。
皆様色々な症状でご来院されます。症状を改善に導くことも大事ですが患者様の今後も健康を考えると背骨を健康な状態に調整することも大事だと思っています。
背中の痛み、自律神経の不調、猫背でお悩みの方、
名古屋市千種区にあるPOBcare治療院にご相談ください。
2022/09/09
五十肩の患者様②
前回の五十肩の患者様のお話の続きです。
まず立位の状態で右手を挙げると痛みが出ます。
今度右足に荷重をかけて手を挙げると痛みが出ます。
次に左足に荷重をかけて手を挙げると痛みが楽になります。
このことからどうやら下肢や骨盤の問題でその上の背中や肩に
影響があることがわかります。
とりあえず足から骨盤までを調整して
もう一度さきほど痛みが出た左足荷重で右手を挙げてもらいました。
痛みが先ほどより楽になりました。
その後に背中、肩、首を調整しました。
特別に胸椎に気になるところがありましたので
しっかり調整しました。
始めよりだいぶ楽になったそうです。
筋肉がしっかり働くようになると多少炎症が起きていても
痛みは楽になるようです。
施術後、肩関節のインナーマッスルトレーニングの運動指導を行いました。
腱板がしっかり働くことで肩関節の動的な安定性が向上します。
今日お話ししたかったのは肩が痛くても
やっぱり足や骨盤の調整は大事ですよー。
ということだったんですけど長くなっちゃいました。
お仕事頑張ってください。応援しております。
肩、背中の痛み、自律神経の不調、猫背のお悩みの方、
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